FDE(Forward Deployed Engineer)とは

FDE(Forward Deployed Engineer)は、顧客の現場に入り込み、課題の理解から実装、活用までを担うエンジニアです。開発部門の中にとどまらず、現場で一緒に手を動かします。

生成AIは、業務に組み込んでこそ使えるものだとNumber Xは考えています。FDEは、その組み込みを現場で担う役割です。いま国内外の企業がFDEを募集しています。

FDEとは

FDEの仕事は、仕様を受け取って作るだけではありません。Palantirのワルシャワの求人には、プロジェクトは答えの決まっていない問いから始まることが多いと書かれています。

同社の別の求人は、この職種を自社で「開拓した」と書いています(同社の自己記述で、第三者による経緯の記録ではありません)。その求人には、顧客の問題が自分たちの問題になるまで取り組む、という説明もあります。

Channel Corpの求人では、企業顧客の現場に入り込み、導入・実装・AI活用を技術面から進める役割とされています。現場で得た知見を、開発に返すことも仕事に含まれます。

生成AIでFDEが注目される理由

生成AIは、入れて終わりのツールではありません。自社の業務に合わせて組み込み、使い続けられる状態にして初めて役に立つ、というのがNumber Xの見方です。

業務を理解しながら技術も担える人が、現場に入る。Number Xは、この形がFDEだと捉えています。Anthropicの公式求人一覧には、Applied AIチームのForward Deployed Engineerや、その管理職の募集が載っています。

日本では、SoftBankが公式採用ページで、SB OAI Japan合同会社への出向としてFDEを募集しています(2026年10月21日時点)。日本を代表する企業のLLM・生成AI活用で、技術リードを担う仕事です。Channel Corpも「開発 - Forward Deployed Engineer(FDE)」を求人に出しています。

SIer・SES・コンサルとの違い

FDEとSIer・SES・コンサルタントの違いについて、統一された定義は見当たりません。以下はNumber Xの整理です。

実際の案件では役割が重なることもあり、会社や案件によって異なります。大づかみの比較として見てください。FDEの列は、Number Xが目指す関わり方です。

役割FDESIerSESコンサルタント
関わり方現場に入り、課題の整理から実装、活用まで一貫して関わる要件に沿って、システム全体の設計・開発・導入を担う顧客のプロジェクトに技術者として参加し、技術力を提供する課題の分析や整理を通じて、方針づくりを支援する
主な成果物動くツールや業務の仕組み、現場での活用システムなどの納品物開発やテストなど、担当した作業の成果調査・分析の報告、提言、計画
現場との距離現場の業務の中で、日常的に一緒に動く要件定義などで接点があり、開発は自社側で進めることが多い顧客先で働く形が多い課題を整理する期間を中心に接点がある
ゴール現場で使われ、成果につながる状態をつくる合意した要件のシステムを設計・開発・導入する契約に基づいて技術力を提供する課題の解決に向けた方針と計画を示す

FDEが入ると、どう進むか

Number Xでは、AIプロデューサー・プロダクトマネージャー・エンジニアがFDEとして現場に入ります。進め方の一例は、次の5段です。

生成AIの導入、業務の最適化、AIプロダクトの開発、実証実験(PoC)、利用ルールや運用体制の設計などを担います。

  1. STEP 1課題の整理現場の業務と課題を聞き取り、AIで取り組むユースケースを決めます。
  2. STEP 2業務の可視化業務の流れを図にし、AIに任せる範囲と人が判断する範囲を分けます。
  3. STEP 3実証実験(PoC)小さな範囲で試し、効果と課題を確かめます。
  4. STEP 4導入・開発生成AIツールを導入し、必要に応じて業務ツールやAIプロダクトを開発します。
  5. STEP 5定着・運用説明会や利用ルールを整え、社内で使い続けられる状態にします。

Number XのFDE

強みは3つあります。1つ目は「聞き出し、分解し、言葉にする」こと。編集者のヒアリングと、プロジェクトマネジメントを組み合わせた進め方です。

2つ目は、経営者でありエンジニアでもあるメンバーが、FDEとして手を動かすこと。3つ目は、自ら作り、使い込んだAIを持ち込むことです。メンバーが参加するCognify Lab.では、16のAIプロダクトを開発・運用しています。

メンバーの上山翔太(AI Engineer / AI Designer)は、2007年からWebデザインとソフトウェアエンジニアリングの領域で仕事をしてきました。起業家育成プログラムの立ち上げや新規事業開発にも携わっています。約2年間はAI活用とAIシステム開発を集中的に研究・実践し、今は企業への伴走型のAI導入支援、業務最適化支援、AIプロダクト開発支援に取り組んでいます。株式会社QUONの設立者でもあります。

開発チームへのAI駆動開発(AIのコーディングツールを使った開発)の導入も支援できます。

よくある質問

FDEとSE・エンジニアの違いは何ですか。
統一された定義は見当たりません。Number Xは、関わる範囲の違いと整理しています。SEやエンジニアが決まった工程や開発を担うのに対し、FDEは現場に入り、課題の整理から導入、活用まで関わります。
どんな会社に向いていますか。
課題が固まっていない段階から相談できます。支援は課題の整理から始まり、現場の業務を聞き取って、AIで取り組むユースケースを決めます。社内に開発チームがある場合は、AI駆動開発の導入も支援できます。
どのくらいの期間関わりますか。
課題と範囲によります。PoCにとどめる場合と、導入・開発や定着まで進める場合とで異なります。ご相談の内容に合わせて整理します。
相談は無料ですか。
はい、ご相談は無料です。お話をうかがったうえで、取り組む内容とお見積りをご提案します。